家の印象を左右する!注文住宅の外観を決める際のポイントとは?
注文住宅を建てるとき、家の顔ともいわれる外観をどんなデザインにしようか悩んでいる方もいるでしょう。大切なマイホームは、自分の理想に合った素敵な外観を選びたいですよね。今回は、家の印象を左右する注文住宅の外観を決めるポイントについて紹介します。注文住宅は大きい買い物なので、失敗しないようにしっかりチェックしましょう。
まずは、外観デザインのテイストを決めよう!
外観デザインのテイストは大きく分けると6つの種類になります。
■和風
日本の伝統的な歴史を感じさせる建築を活かし、現在の建築技術と掛け合わせたデザインのテイストです。日本人であれば馴染みのある田舎の大きな屋根のある家や町屋、和風の老舗旅館などがイメージに近いでしょう。和風テイストは家づくりに伝統的な和を取り入れています。外観のテイスト6種類の中でも最もコストが高いデザインといわれています。屋根は切妻屋根、玄関は引き戸、外装は木材や竹を使用しているのが特徴的。和を重視したい方におすすめのデザインです。
■和風モダン
和風テイストのデザインを軸に現代の洋風的な生活様式を組み合わせたデザインです。「純和風よりも少し今どきのデザインを取り入れたい」という方におすすめです。木材の質感を変えたり外壁のカラーも複数の色を組み合わせたりすることも多いようです。
■洋風
海外によくあるような可愛らしいお家のデザインを洋風といいます。レンガ造りやタイル張り、アーチ型を取り入れたドアなど、おしゃれで個性的な家を建てることができます。ベランダやバルコニーにもこだわっているデザインが多いのが特徴です。
■洋モダン
洋風の家を今どきのスタイルにアレンジしたのが洋モダンです。外国の家らしさの中に現代の日本の和を取り入れており、周囲の環境になじみやすいテイストです。資材は木材、石材など自然素材を取り入れた住宅が多いのが特徴です。
■シンプル
飽きずに長く愛されるデザインなのがシンプルです。どんな風景にも馴染み自然に溶け込むことができるので、周囲の家から浮いてしまったり流行に左右されたりすることはありません。外観はシンプルが最適と思う方も多く、人気があるテイストです。また、建てた後もシンプルな外観であれば、メンテナンスもしやすいというメリットがあります。長く住み続けるにはぴったりな、住みやすく手入れがしやすいデザインといえるでしょう。
■その他
その他にも木目の多い温かみのあるシンプルナチュラル、スウェーデンやデンマークの白いレンガや色味のある石材を使用する北欧テイスト、暖色系が主流で優しい雰囲気のカントリーテイストなどさまざまです。
注文住宅の外観を決める際のポイントはココ!
ここからは注文住宅の外観を決めるポイントを紹介します。
■外観のイメージを固める
外観を決める時には自分が描いているデザインのイメージを固めていくことが大切です。外観のテイストによって大きくイメージは変わります。外観によっては家の間取りや内装などが変わることもあるため、「建てた家でどんな生活を送りたいのか」をしっかりイメージして選びましょう。
■形・色・素材
外観は形・色・素材で決めていきます。形や素材によって費用やメンテナンス頻度が異なるため、じっくり検討しましょう。外壁の色はサンプルで見たときと実際の大きさで見るのとでは、印象がだいぶ違うことがあります。ショールームや実際に施工された家などを見学しておくことで、自分のイメージに合った色を選ぶことができるでしょう。
また、素材によって汚れが目立つものや太陽熱を吸収しやすいものなどがあるため、対策が必要になるケースもあります。さらに、外壁は傷みやすい部分でもあるため、素材の耐久性もチェックしておくことが大切です。形や色、素材はメリット、デメリットを考慮して選ぶことが大切です。
こだわりすぎは禁物!外観を決める際の注意点とは?
注文住宅を建てる時は自分のマイホームのため、好きなようにデザインできます。しかしこだわりすぎてしまうと、さまざまな問題が発生してしまうかもしれません。居心地のよい素敵なマイホームを作るためには、注意しなければいけないことがあります。どんな点に注意しなければいけないのか、外観を決める際の注意点を紹介します。
■周囲に馴染んでいるか
外壁を選ぶときには周囲の家に馴染んでいるか、という周辺の住宅との調和を意識することも大切です。自分の好きな色を外壁に使用するのはよいですが、あまりにも奇抜さや派手さのある色を選んでしまうと周囲の調和を乱し、ポツンと一軒だけ浮いた家になってしまいます。外壁を決めるときは、周囲を意識し全体のバランスを考えましょう。
■カラーは多くても2色まで
住宅の外観は一般的に1~2色といわれています。家の外観はあちこちにさまざまなカラーを使用すると、統一感がなくなり落ちつかないイメージになってしまうことがあるでしょう。カラーは多くても2色までと決め、できるだけ単色で統一するのがポイントです。また、色の組み合わせは意外と難しく、相性が悪い組み合わせもあるため、プロの業者に相談して決めることをおすすめします。
■防犯面、プライバシーを考慮する
家の外観を決める時、窓の位置や種類は重要なポイントです。しかし、外観の見た目ばかりに気を取られていると、防犯面やプライバシーに問題が出てしまいます。防犯面でいえば、空き巣被害の多くは窓からの侵入が多いといわれており、窓をたくさん配置すると空き巣被害に遭うリスクは高くなるでしょう。
さらに、プライバシーの面でも窓の配置はとても大切です。見た目重視で好きな場所に窓を配置すれば、外からの視線が気になってしまうでしょう。外観を決める時は、防犯面とプライバシーを考慮して窓の位置を決めることをおすすめします。
今回は、住宅の外観を決める際のポイントについて紹介しました。外観を決める時に失敗したくない方は、見た目重視ではなく実用性を意識して取り入れることが大切です。家全体や周囲の環境を含めて外観を決めることで、バランスのとれたおしゃれな家を建てることができるでしょう。外観をどのように決めたらいいのか悩んでいる方は、この記事を参考にしてみてください。